【京都府】広い京都府内なら市内以外でも名所や名物が新発見できるスポット満載!

京都府は京都市の存在感が圧倒的に大きいので、他のエリアが霞んでしまいがちですが、こういった場所にも名物や名所が多数あります。今回の記事では、そんな京都府全体について解説しています。

自治体について

京都府の人口は令和元年6月1日現在で258万人です。ちなみに大阪市の人口は273万人なので、京都府の広い面積を考えると意外に少ないですね。さらにそのうちの半分強が京都市の人口なので、人口密度は低い県、ということができます。

面積は4,613.21平方キロメートル、面積の全国ランキングでは31位となっています。

京都府の主要都市としては県庁所在地の京都市に加え、県の最北部に広い面積を有する京丹後市、そして丹波地方の中心地・福知山市、日本海に舞鶴港を有する舞鶴市、京都市の南端に隣接する宇治市、京都市の東側に隣接する亀岡市などが主要都市として挙げられます。

京都府の全体像

観光においても産業においても京都市の存在感が他の市町村を圧倒しています。

京都市以外は山間部が多く、80%近くが山地となるため、自然に恵まれたエリアとなります。また北部は日本海に面していて、冬季は雪が多く、府の中南部とはかなり違った気候となります。

京都府の広域エリアごとの呼び名としては、最北部の京丹後市や宮津市は「丹後」、舞鶴市や福知山市は「中丹」、亀岡市などは「南丹」、京都市以南の宇治市、京田辺市などは「山城」と呼ばれています。

京都の産業

京都の産業としては、京都市とその周辺では商工業がとても盛んです。それ以外のエリアでは自然に恵まれた地域が多いため、農業、漁業、林業などがかなり盛んな県となっています。

京都の有名企業

京都の有名企業を挙げてみると以下のようなものがあります。

京セラ
オムロン
任天堂
ローム
島津製作所
ワコール
村田製作所
日本電産

これらの企業の名前を見て明らかなのが、京都はハイテク産業が異常に多いということです。昔から職人の町として栄えてきた京都の技術が現在でも息づいていることがわかります。

京都府の特産品

京都府は人口密度が低く自然に恵まれた県なので自然の産物がとても多いです。それらの特産品を以下で紹介していきます。

伊根町の寒ブリ

日本三大ブリ(鰤)漁場として名高い伊根では、ブリ料理が名物となっています。

丹後とり貝

寿司ダネでよく使われるとり貝ですが、丹後地方のものは天然物です。とり貝は通常一年ものが多いですが、丹後とり貝は二年ものが多いため、とてもサイズが大きくて、他では食べられない独特のとり貝を賞味することができます。

宇治茶

古来より宇治はお茶の産地として有名です。宇治市だけではなく、宇治から奈良に至る京都府南部の広いエリアでお茶の栽培が盛んに行われています。

伏見の酒

こちらも古来より続く酒の名産地です。現在でも酒蔵がたくさん立ち並び、観光名所ともなっています。また昔からお酒造りに使われたきた湧き水は現在でも伏見の何か所かで実際に水を汲むことができます。

丹波栗

昔より丹波地方は栗の名所として知られてきました。

丹波の猪肉

丹波地方のぼたん鍋は関西地方の冬の風物詩となっています。豚肉とはまた違った独特の風味は、一度は体験しておきたい珍味です。

京漬物

千年以上前から伝わるしば漬けをはじめとして、すぐき漬け、千枚漬けなど、京都が発祥の漬物がいくつもあります。

和菓子

寺院が多く、茶道が盛んだった関係から、和菓子のお店は日本屈指の多さで、八ツ橋や粟餅、松風、みたらし団子、水無月など、たくさんの名物和菓子があります。

清水焼

現在でも清水寺の界隈には清水焼の焼き物を販売しているお店が多数、軒を並べています。

京野菜

聖護院だいこん、壬生菜(みぶな)、賀茂なす、伏見とうがらしなど独特の風味を持つ京野菜が現在でも栽培されています。

西陣織

平安時代から続く京織物です。

松茸

丹波地方では古来より松茸が名物料理です。

松葉ガニ

丹後地方では昔から松葉ガニの解禁シーズンになると、カニを求めて観光客が集まります。

北山杉

京都市の北東部地方で取れる杉の木は北山杉としてブランド木となっています。

京都の名所

京都においては、京都市とその周辺にお寺や神社となどの観光名所が多数点在しています。しかし、あまりにもその数が多すぎて、こちらで取り上げることは不可能なので、京都市内の名所についてはまた別の機会にでも紹介したいと思います。

天橋立

京都市以外の名所としてまず、宮津市の天橋立があります。こちらは日本三景の一つ、とされている丹後地方屈指の観光名所です。

宇治川の鵜飼

また、宇治川の鵜飼は鵜を飼いならして船上から鮎を取るものですが、観光用の舟が出船していて鮎を取る様子を披露しています。こちらは長い歴史を誇っているイベントです。

木津の流れ橋(上津屋橋)

八幡市にある木津川の流れ橋は正式名称を上津屋橋(こうづやばし)といい、時代劇の映画のロケなどでよく使われる、とても風情のある橋です。

京丹後市琴引浜の鳴き砂

琴引き浜では、砂浜を歩くとキュッキュッと音が鳴ります。なぜ音が鳴るのかといえば、石英の砂粒が多く含まれてるためです。しかし石英の表面が汚れていると音が鳴らなくなるため、綺麗な海でなければ鳴き砂を体験することはできません。

最近は琴引き浜でも鳴き砂の音が聞けるエリアは減っていますが、今でも鳴き砂を体験することができます。

京都の名物グルメ・ソウルフード

京都は長い歴史のある街なので、名物グルメも時代を感じさせるものがたくさんあります。それらの数々を紹介していきます。

にしんそば

かけそばの上に煮た身欠きにしんが載せられたシンプルな料理です。

湯豆腐

こだわりの製法で作られる京豆腐が使われています。提供される際は湯豆腐だけでなく、いろいろな料理とセットになっていることが多いです。

いもぼう

海老芋という味は里芋によく煮た長い芋と棒鱈を煮込んだ料理です。結構高価な料理ですが、海老芋はそれほど高いものではないので、自宅で作ってみるのも良いでしょう。

鱧(ハモ)料理

鱧の照焼きや鱧鍋など、京都では鱧料理を目にする機会が他のエリアよりも多いです。

へしこ

日本海地方で幅広く食べられている一品です。サバやイワシなどの魚を糠と塩で漬け込んだ保存食で、かなり塩辛いですが、地元では愛されている食材となります。

鯖寿司

肉厚の鯖の身を棒寿司にした一品は京都が発祥の料理です。

京都ラーメン

京都のラーメンは肉汁の味がしっかりと感じられるものが多いのが特徴です。とはいっても見た目ほどこってりとした味わいでもなく、すっきりと食べることができます。そんな風に一筋縄ではいかないのが、京都ラーメンの特徴です。

まとめ

このように、古来より都として繁栄してきた京都府にはさまざまな名所や名物があります。特に丹波、丹後、山城など、京都市以外の広大なエリアに隠れた名所や名物が多数潜んでいるので、こういった地域に目を向けてみると、新たな発見が体験できるでしょう。

丸山峰夫(maruyama)
会社勤めからフリーター生活を経て、30代半ばでフリーランスに転じました。国内旅行、釣り、料理、お酒、飲食店めぐりなどが趣味です。
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