【栃木県】を知る。「海なし県」「影の薄い県」と揶揄されているが…。

「海なし県」や「影の薄い県」として知られる栃木県。しかし、そんな栃木県は日本の食卓や家電を支えていることをご存知でしょうか。

餃子やいちごは特に有名ですが、不思議な味わいの「レモン牛乳」や日本三大美肌の湯が発祥の「温泉パン」、お酒の定番ビールの主原料である「二条大麦」の生産地としても有名です。

今回の記事では、そんな栃木県の基本情報からあまり知られていない情報まで、ご紹介していきます。

基本情報

先述した二条大麦をはじめとし、餃子やいちごで有名な栃木県ですが、それ以外の情報を知っている方は少ないのではないでしょうか。それでは、まず栃木県の基本情報からみていきましょう。

人口

栃木県の人口は2019年現在、195万人です。年々、少子化について議論されている日本ですが、特に北関東を含む地方の人口は減少の一途をたどっています。これには少子化をはじめ人口都心一極集中が進んでいるという背景があります。これは地方から東京や名古屋、大阪といった主要都市への人口の流出が加速していることが背景にあります。

自治体

一方で、栃木県の県庁所在地である宇都宮をみてみると、人口はなだらかな増加傾向にあります。このように、地方であっても主要都市には人口の流入が進んでいるという現状を、ご存知でしょうか。人口減少が問題視される中で不思議な現象ですね。

一概にはいえませんが、この増加の理由として宇都宮市の場合、製造業の集積があることが要因だと考えられます。つまり、仕事があり、雇用を生み出せる都市であるということです。皆さんの街はどうでしょうか。人口が減少する大きな要因の1つに雇用問題が大きく関係しています。地方の街を後にする方の多くは職を求めて都心へ流出している方が多いのではないでしょうか。言い換えれば、東京のような主要都市では沢山の仕事があり、人口を支える雇用があるのです。つまり、人口の推移は雇用と密接に関係しているという訳です。

産業

栃木県は製造業がメインの産業になっており、県内の総生産額の3割を製造業が占めています。この要因となっているのが首都圏に位置する地理的な優位性です。これは首都圏への輸送にも適し、工場などの製造拠点を確保しやすいことが要因になっています。

また、世界的に注目されている小物医療機器(手術用縫合針や眼科ナイフ)を製造するマニーや本田自動車をはじめ日産など自動車産業も盛んです。他にもカメラで有名なキヤノンやニコン、富士通やシャープなど家電製品の工場も栃木県に集積しています。

名所

日本の歴史上重要な人物である徳川家康を祀る神社として「日光東照宮」は有名ですね。外国人を始めとした観光客で賑わいを見せていますが、東京から日光までの直通の特急列車が集客を後押ししています。

他にも日本最古の学校「足利学校」や空海や円仁にも所縁のある「輪王寺」、天皇の静養地としても知られる「日光田母沢御用邸記念公園」など歴史的にも有名なスポットが存在します。

「ツインリンクもてぎ」はロードレースの世界選手権やMotoGPの開催地として有名です。さらに、近年注目の集まっているグランピングや家族で楽しめる空中アトラクションや巨大迷路なども人気になっています。

主要生産物

栃木県の生産物といえば、餃子やいちごのイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。餃子は1993年に発足した「宇都宮餃子会」をはじめ、「餃子マップ」の作成や「宇都宮餃子祭り」の開催によって全国でも有数の餃子の消費地として知られています。また、いちごは生産量・販売額共に全国1位を誇っています。また、日本で唯一のいちご専門研究機関「栃木県いちご研究所」も存在し様々は品種が開発されています。

いちご

さらに、栃木県の名物は他にも
・レモン牛乳
・にら
・温泉パン
・二条大麦(ビール麦)
などが挙げられます。

レモン牛乳

レモン牛乳は知る人ぞ知る栃木の名物です。こちらは牛乳とレモンという斬新な組み合わせを実現し、ハマったら病み付きになる不思議な風味で、心地よい余韻を残してくれるでしょう。栃木はもちろん駅の売店などでも売っています。

にら

餃子で有名な栃木なので、にらに関してはなんとなく想像できるのではないでしょうか。にらは生産量が全国1位で年間生産量は1万トンを超え、国内生産量の約3割を占めています。東京など都心でもスーパーに並んでいるのは栃木県産のにらが多いので是非チェックしてみてくださいね。

温泉パン

栃木の温泉といえば「鬼怒川温泉」が有名ですが、日本三大美肌の湯として知られる「喜連川温泉」も存在します。こちらが発祥となっている「温泉パン」は、歯ごたえとしっとりした食感が特徴なので是非ご賞味ください。

二条大麦(ビール麦)

そして最後が二条大麦です。梅雨明けが発表され今年も暑い日が続き、冷たいビールが美味しい時期がやってきますね。日本の食卓にはお馴染みのビールですが、その原料をご存知でしょうか。

現在は様々な原料から製造されているビールですが、主原料となるのが二条大麦、別名ビール麦とも呼ばれています。

そんなビールの原料となる二条大麦が国内で高い評価を受けているのが、栃木県の二条大麦です。というのも、栃木県内で生産された二条大麦はビール製造会社との契約数が1985年以降全国1位を継続的に獲得しているからです。

二条大麦

今回の記事では、栃木県の基本情報から知られざる情報についてもご紹介してきました。知らないことも多かったのではないでしょうか。栃木を訪れる際はもちろんスーパーで何気なく商品を手にする時などにも気にかけてみてくださいね。

karayu(karayu)
プロフィール 新卒フリーランスで、ビジネス関係のWebライティングやサイト運営を行っています。学生時代は経営学や都市戦略、地域イノベーション、ソーシャルデザインを中心に学びました。また、学業と並行コーヒーチェーンにてバリスタトレーナーや時間帯責任者、芸能プロダクションに所属しモデル業や営業、マネジメントを経験しました。
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