奈良県は小中学校の教科書に出てくるように、さまざまな歴史が残されている県として有名です。
奈良県は今でも多くの観光客が訪れる都市ですが、奈良県についてもっと知っていただくことで、より奈良県の観光が楽しくなるでしょう。
今回は、歴史の宝庫である奈良県についてご紹介します。
奈良県はどんな県なのか??
2019年6月1日現在で、奈良県の人口は1,333,674人で、595,887の世帯数を有しています。
奈良県は、紀伊半島の内陸部に位置しており、日本に8県ある海なし県の一つです。北西部の盆地を除き険しい山々がそびえています。
行政機能は北部の奈良市に集められており、南部は自然豊かな地域が広がります。
奈良県の名所
奈良県の名所として有名なものに奈良公園やその近隣にある東大寺、興福寺、法隆寺、唐招提寺などがあります。
その他にも、若草山や谷瀬のつり橋などは、ぜひお勧めしたい名所です。
若草山は奈良公園に隣接している山で、鹿がたくさんいるだけでなく、若草山ドライブウェイを利用して展望台へ行けば、奈良市内の夜景を楽しむことができます。
若草山からの夜景は、光源となる建物が比較的近いところに広がっているため、迫力満点の美しさを体感できます。
谷瀬のつり橋は、奈良県南部の十津川村にある長さ297m、高さ54mのつり橋です。深い山々に囲まれた景色はまさに絶景です。
揺れるつり橋を渡るスリルと共に、自然の豊かさを実感することができるでしょう。
奈良県の産業
学校の教科書では「奈良時代」とあるように、奈良県に平城京という都がおかれていた時期があります。
長い歴史の中で培われた技術は今なお受け継がれ、「伝統工芸品」として残されています。
その例として、奈良墨や奈良筆、奈良漆器、奈良晒し、吉野杉桶などが有名です。
薬繊維工業も盛んで、日本一の靴下の生産地でもあります。
また、漢方薬も有名です。とくに「陀羅尼助」は、胃腸に効力があると、古くより市民から大変親しまれている薬です。ただし、1回の服用量がなんと20粒から30粒も必要なため、薬を測ることができる匙(さじ)もついてきます。
また、自然豊かな環境を生かして農業・林業も盛んなのも特徴です。
奈良県の主要生産物
奈良県にはさまざまな主要生産物があります。
名物
奈良県南部にある吉野で生まれた「柿の葉寿司」。
奈良県内を車で走っていると、チラホラと柿の葉寿司の店を見かけます。
柿の葉寿司は薄くスライスした塩サバやサーモンをご飯の上にのせ、山柿の葉で包んで熟成させた奈良県の名物です。
山柿の葉にはビタミンC、ポリフェノールが多く含まれており、抗菌・抗酸化作用もあります。
他には「三笠焼き」が奈良県の名物として観光客に親しまれています。
三笠焼きは一般にいう「どら焼き」のことですが、奈良県の三笠焼きは直径20センチほどの大きさのものも販売されており、十分な食べ応えがあるでしょう。
産地
奈良県を産地とした農産物はたくさんあり、奈良県の道の駅をはじめとして、農産物直売所、スーパーの産地コーナーなどで購入することが可能です。
ほうれん草、小松菜、しろ菜などの軟弱野菜や、広陵なす、モロヘイヤ、青ネギなど、さまざまな種類の農産物が、奈良県産地となっています。
奈良県は野菜だけでなく、いちごの「あすかルビー」は奈良県が産地で、あすかルビー以外でも「古都華」(ことか)といういちごが人気を集めているのです。
いちごは生食でも甘さ抜群ですが、県内でジャムに加工されて販売されています。
特産品
秋頃に販売されている「富有柿」(ふゆうかき)は、全国一の出荷量を誇る柿です。
「大和茶」は、806年に弘法大師が唐から茶の種子をもってきたことがはじまりで、奈良県の宇陀で栽培されました。
お茶として飲むのもいいですが、大和茶を使ったお粥である「茶粥」も奈良県で人気のメニューです。
大和茶と同じよう伝統的な特産品の中には「はちみつ」があります。
奈良県のはちみつは、飛鳥時代に三輪山にミツバチが放たれたという過去までさかのぼるほどの歴史があるのです。
ソウルフード、ご当地食材
奈良県のソウルフードにあげられる「飛鳥鍋」は出汁に薄口醤油、鶏肉や野菜を入れて加熱し、最後に牛乳を注いでいただきます。
その始まりは唐の時代。中国からの使者が日本へ牛乳を伝えて、牛乳で鶏肉を煮込んで食されていたといわれています。
鍋をはじめとして、奈良県のご当地食材として注目されているのが「大和地鶏」です。
大和地鶏は、名古屋種、ニューハンプシャー種、シャモをかけ合わせた新しい高品質肉用鶏。
普段食するブロイラーとは違って弾力のある歯ごたえと、甘みのある肉汁はさっぱりとしています。
先ほどご紹介した飛鳥鍋のように、鍋の食材として用いるのもいいですし、シンプルに焼いて食べると素材の味が堪能できるでしょう。