みなさんは、曲げわっぱをご存知ですか? スギやヒノキなどを曲げて作られる木製の箱です。各地の伝統工芸品としてあるのですが、今回は秋田県大館市の大館曲げわっぱを作る体験をしてきました。
教えてくれたのは、大館曲げわっぱの、有限会社柴田慶信商店の代表、柴田昌正さん。
曲げわっぱは木を曲げるわけですが、普通に考えると折れちゃいそうです。柴田さんによると、はぎ取りした板をお湯につけると、曲げられるということで、お湯につけた板を……。
簡単そうですが、思ったより硬い。折れちゃいそうで不安になりますが、無事曲げることができました。ここからは、先生の指示に従いながら、組み立てていきます。接着をして、その板に底板をはめたりといった作業なのですが、正直無我夢中でそのプロセスはあまり覚えていません……。ただ、久しぶりにノコギリを使ったり、紙やすりを使ったりして楽しかった……。
曲げわっぱについているこの黒っぽいやつ。なんだろうと思っていたのですが、山桜の皮だそうです。
穴をあけてから木の皮を通すので、隙間が空いています。これ、どうするんだろうと思っていたら、木は水を含むと膨らむ性質があるから水を拭きかけてアイロンをかけるのだとか。実際にやってみると、ピタッと締まりました。
作業時間は2時間強。たぶん、これまでやってきた体験教室で一番、本気のやつだった気がします。