【新潟県】米どころならではの絶景も!

新潟県は、本州の日本海沿岸に位置する県です。南北に長く、直線距離は北海道を除けば全県で最も長く、海岸線は約300kmにも及びます。魚沼に代表されるように米どころとして有名で、酒どころとも言われます。

大きく分けると上越、中越、下越、佐渡と4地域に分けることができ、それぞれ地域の特色が異なります。また、佐渡は野生の朱鷺を復活させることに貢献しました。

年間平均気温は山沿いで11〜12℃、海岸・平野部では13〜14℃。相対的に上越で高く、下越で低くなっています。夏季だけでなく冬季にも降水量が多くなり、日照時間が少なくなる特徴があります。冬季は気温が低いため、雪が降ることが多くなります。

日本一長い川である「信濃川」が流れるほか、多数の温泉やスキー場がある「越後湯沢」や「苗場スキー場」などが有名です。

日本一の「米どころ」は「酒どころ」

信濃川をはじめとした多数の河川が肥沃な大地をもたらしたことにより、平野部でお米の栽培が盛んに行われました。お米の成長に最適な気温や適度な雨なども、美味しいお米づくりに最適でした。コシヒカリは全国でも最も人気のある銘柄となっています。

お米の栽培に適した新潟県では、お酒づくりも盛んです。新潟の酒は「淡麗辛口」が代名詞となっています。一人当たりの日本酒消費量は全国第一位(2019年)にもなっています。

星峠の棚田

米どころならではの絶景といえば棚田。十日町市にある「星峠の棚田」には、霧のなかで水田が鏡のように輝く「水鏡」を見ようと全国からカメラマンが訪れます。山間地の急な斜面に作られた小さな棚田には大きな重機が入らないため、すべて人の手で田植え作業が行われています。人がつくりだした絶景は息をのむほどの美しさです。

長岡の大花火大会

「長岡まつり」の2、3日目に行われる大花火大会は日本三大花火大会のひとつです。2日間で100万人以上を動員する大人気のお祭りです。チケットは早期に売り切れ、早々に来年の桟敷席を予約する人も少なくありません。音楽に合わせたミュージックスターマインや、ナイアガラ、大迫力の尺玉に加え、個人が資金を出すことで家族や恋人に向けたメッセージを添えた花火を打ち上げることもできます。

伝統的な鍛治産業のまち「燕三条」

新潟県のほぼ中心部に位置する燕市と三条市を合わせた「燕三条」では、刃物・金物・洋食器の生産が盛んです。昔ながらの製法を用いて、職人が丁寧につくりあげた製品は、見た目の美しさだけでなく使い心地の良さを兼ね備えています。

鮭の歴史を知るなら村上へ

世界で初めて鮭の人工増殖を成功させたのが、村上の地だとされています。そのため、村上では鮭の加工が盛んに行われており、頭から尻尾まであますことなく味わい尽くす知恵と工夫が生きています。一番人気は「塩引鮭」で、じっくりとアミノ酸発酵することで独特の旨みが生まれます。

ご当地グルメといえば

柿の種

缶入りのパッケージで有名な「元祖 柿の種」の生みの親「浪花屋」の創業は大正12年。冬季にはチョコレートでコーティングされた柿チョコなどもあります。また、亀田製菓から販売させる「柿の種」も人気です。

ルマンド

サクッとした幾重にも重なったクレープ生地が人気のルマンドも新潟生まれです。ルマンドアイスは当初、地域限定で販売され話題になりました。

笹団子

小豆餡が入ったよもぎ団子を笹の葉でくるんで蒸した「笹団子」。田植えの時期に各家庭で手作りされてきた家庭の味です。

へぎそば

海藻のふのりをそばのつなぎに使い、ツルッとした喉越しが心地よさが特徴です。「へぎ」という器にのせて食べることから「へぎそば」と呼ばれます。

日本編集部(Nippon Editorial Department)
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